背の高い影帽子に わざとくっつくよに影を寄せて 斜め前のあなたの後 遅れないように歩く 一人旅に出たのは 離れてた故郷の 懐かしい場所を 巡り歩きたかった あなたにも会いたくて 海からの川沿い 潮の香りがするね 昔歩いたね こんな穏やかな日の 夕風に吹かれて ああ この街に住んでいた頃は 気づかずに暮らしてた ホッとする空気を 感じて息をする ふり向くあなたの隣り 少し間空けて歩いてみる 苦しいほど焦がれていた あなたの横顔 見上げて思った 少しだけ笑いジワが 増えた分 穏やかさがにじんで あの頃から優しかった きっと今もそうだね 夕陽が見えるカフェに 久しぶりに来れたね 窓の向こうには 暮れる埠頭が見える ときめきが高まる ああ この街にいつか戻りたい 何年も思ってた 都会の暮らしより 私に似合ってる 木洩れ陽に目を細めて 今の出会いの幸せ感じる 遠い街で暮らしていた だけど心は側に 背の高い影帽子の隣に寄り 添うように佇み 会えなかった時を越えて 二人の明日をつなげて欲しいと 想いを込めて祈れば 優しい風が頬撫でて行った 知らなかった日々もすべて 宝物にしたくて 二人で歩きたくて
