点滅する光が輪郭を空間から切り 出して 影だけが君に届いていた 形のないままに 過ちさえ僕を描く絵具だった 窓の外 深く沈む夜のような黒 ガラクタになることもできぬまま 草臥れている 悩みの中で藻掻く不器用が理解を 超え 唯々馬鹿に思えた 意地と呼べば無謀さも綺麗だって 毒と花弁のようだ 簡単なことさ 希望は絶望に変わる 生きながら死ぬことを想う 哀しい人 意味なんてどうとでもなる 解釈はその為に在る だからこそ 正しくあれ 生きることはその限りだ 石を穿つ雨に打たれ涙を隠せ 頑なになることで見えるのは 自分自身の本当の弱さ 何処へ行こう 何をしよう 考えは纏まらなくて 夜に溶けていく 風は知っている 僕は 君は 誰だ? その答えを 過ちさえ君を描く絵具だった 惑星の外 淡く浮かぶ月のような白 道端に咲く花もいつかは 枯れるけれど ただ最期まで在り続けるから