愛に飢えた愛生鳥よ 美しく羽ばたくことを夢見ながらも 誰にも邪魔されぬよう 見つからぬよう 幾重にも羽を織り重ねる 永遠に続く果てなき海の 深さも知らず 風に乗りどこへでも行ける 喜びも知らず 何も恐れることはない すべてはあなたのために 優しい音で 優しい言葉で 優しい心で抱きしめて ひとひらの羽ばたきが 愛に変わるまで 愛を知った愛生鳥よ 覆い隠していたものは何もない どれだけ傷つこうとも 羽を休められる場所が そばにある 乾いた砂漠の中でも 月が輝くことを知り 越え難き山ほど 澄んだ水があると知る 何も探すことはない すべてはあなたの中にある 温かい音で 温かい言葉で 温かい心で包んであげて ひとひらの羽ばたきが 誰かの幸せになる 時折羽ばたき失う愛生鳥よ 何が君をそうさせるのか 何が足りぬと言うのだろうか 美しく羽ばたけると 私は知る 落ちた羽に映るは 受け入れ難き醜き姿 どうなろうとも 我は我であることを忘れるな 何も失うものはない すべてはあなただから 愛しい音で 愛しい言葉で 愛しい心で抱きしめて ひとひらの羽ばたきが 生きる意味となれ