曖昧な時間さえ閉じ込めたら あの頃にもう一度戻れるかな 沈む晩照 宛の無い残響 誰の為でもない 疲れ果てたんだ こんな命には 貴方の名前を 何度も呼んだ ねぇ、ねぇ、ねぇ。届きもしないまま 偽りの言葉で吐き出すような 大事なものは全部取り戻せない 揺れる陽炎 指の隙間から 零れ落ちる罪 臆病で盲目な僕は 誰にも見つけられない ただ静かに燻る様に 数奇なこの部屋で 枯れ果てたんだ 瞳の輝きも 綺麗な言葉じゃ 甦らない ねぇ、ねぇ、ねぇ。砂に溺れたまま 突き刺さる痛みと共に 心臓(こころ)の音(こえ)は途絶えた 灰色の空独りきり もう何処にもいない 凍りそうな夜に 貴方は居なくなった 拙い言葉で いつもみたいに ねぇ、ねぇ、ねぇ。僕を笑わせてよ 真っ白な世界が 全てを包み込んだ 奇跡よどうか お願いだから ねぇ、ねぇ、ねぇ。その目を覚ましてよ