なぜ悲しく時はすぎるの あなたこの腕に抱いているのに 夜が街をつつみこみ 静けさだけが漂う なぜこんなにいとしすぎるの ふせた瞳に軽くくちづけ 部屋を照らす月が青すぎて 心の中まで冷たくさまよう 二人の鼓動が 闇をつらぬき そっと寝息がゆれる 夜が今にもあなたをさらう 風が今にもあなたをおこす もう少し瞳をあけないでくれ もう少しこのまま愛させてくれ もうあなたを離したくない 何度くり返す言葉にかえても 今夜あなたはまぶしすぎる いくつもの星におきざりにしても 時をとめて この部屋だけでも 心が変わる前に すきとおるほどやさしい髪に 星が写ってぬれてみえる もう少しこの胸で眠ってくれ もう少しこのまま愛させてくれ