15の私に手紙を書いたら 幸福だったと 返事が来たから 思い出の中 さまよう私を 探さないわ 自分について考えはじめたら 眠れない夜が いくつも続いたの 髪を切ろうと決めた日は いつでも 火曜日の午後 私のどこが好きかと尋ねたら 君か嫌いだと感じる すべてさと うまくかわした あの人に 許した はじめての 愛 20の私に手紙を書いたら 幸福だったと 返事が来たけど ひとりでむかえる夜が恐いと ふるえていた 床に落とした 万年筆の 音で目がさめた カゼをひくよと 上着をくれた あなたをみつめた 未来の私に手紙を書いたら あて名がちがうと 返事が来たから 明日の風を さまよう私を さがさないわ