雨が涙さらう日まで 僕は見上げる この空を 君とならば辿りつける 朝を待たなくても いつも何か足りないと 失くしたものばかり 数えてる瞬間にも 置き去りにしている 手放す覚悟もなくて 夢ばかりみていた 満たされない想いを 言い訳にして ずっと 探しているのさ 目の前の扉を 開ける鍵を 傘の花が街を埋めて 赤信号が青に変わる 迷いもせず歩きだした 群れに逆らうように 行き場のない僕はひとり 交差点で立ち尽くした ほどけそうな この口唇 結び直しながら 後戻りはできないと 心が叫んでる 色のない世界が 包み込んでから ふたつに分かれた道を ただ心のままに 躊躇いもしないで 選びたいけど だけど 降り止まないのさ こぼれそうなため息を 飲み込んで 雨が涙さらう日まで 僕は見上げる この空を 西の空が色づいたら はじまりはそこにある 答えのない時間ならば いっそ 迎えにいけばいい 君とならば辿りつける 朝を待たなくても 明日が何も見えなくても 色褪せない痛みは 思い出になる いつの間にか動きだした 心のどこか深い場所で 君とならば越えてゆける 何も持たなくても 雨上がりのやさしい風が そっと 心を溶かしたら ふたつの影 映す道を 静かに歩きだそう 何も持たないままで