手にしたいと思えば 思うほどに離れてしまう どこにもいない 誰にも見えない おゝい 嘘じゃない言葉で伝えていた 絡まった糸がすぐ解ければ とゞめを刺した日の涙を こする指先がまだ濡れたまま 覚えているかい あのありふれた朝を待っていたい いつかの夜 立ち向かいたい うずくめた身体から伸びる影消える 頃には ありきたりでいい まだ間に合えば いままで通りに焦がれてみたい 目に写らないものが 今もまだここにあると知った 解けたら線は元通りに結べない 求めてまた手放す “ーそれでもおれは待っている“ おれは今更光を求めた おゝい 嘘でも笑いかけていれば 絡まった糸もすぐ解けていた とゞめを刺せた日にまた会おう そんな予感だけ いまはさようなら 覚えているかい そういえば 「誰もが誰かを待っている」 なんて教えてくれたっけな どこにいても見つけよう おゝい あのありふれた朝を待っていたい いつかの夜 立ち向かいたい うずくめた身体から伸びる影消える 頃には ありきたりでいい まだ間に合えば いままで通りに焦がれてみたい 目に写らないものが 今もまだここにあるんだろう 洒落た言葉なんて似合わないな 伝えるのさ ありのまま 抱き抱えた隙間から こぼれてしまわないように 答え合わせはもう辞めにした 思い通りの意味を足した 忘れかけていた"それ"を おれもまだ覚えていると気付いた