AWA

声に出して歌いたい日本文学〈Medley〉

3,979
15
  • 2009.12.09
  • 18:45
AWAで聴く

歌詞

汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる たとへば狐の革袋 小雪のかかつてちぢこまる 汚れつちまつた悲しみは なにのぞむなくねがふなく 倦怠のうちに死を夢む 汚れつちまつた悲しみは 汚れつちまつた悲しみに なすところもなく 日は暮れる…… 智恵子は東京に空が無いといふ ほんとの空が見たいといふ 智恵子は東京に空が無いといふ 私は驚いて空を見る 桜若葉の間に在るのは 切つても切れない むかしなじみのきれいな空だ 智恵子は遠くを見ながら言ふ 阿多多羅山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ あどけない空の話である 恥の多い生涯を送ってきました 自分には人間の 生活というものが 見当つかないのです 自分は隣人と ほとんど会話が出来ません そこで考え出したのは 道化でした最後の求愛でした 夕立ちが降った或る放課後 「耳が痛い」 と言う竹一を見ると ひどい耳だれで 念入りに耳の掃除を してやりました 人間失格 いまは自分には 幸福も不幸もありません 自分はことし 二十七になります 白髪がめっきりふえたので たいていの人から 四十以上に見られます 子供相手の雑誌だけでなく 駅売りの粗悪で 卑狼な雑誌などに 汚いはだかの絵などを画いて 画いていました 人間失格 やは肌のあつき血潮に ふれも見でさびしからずや 道を説く君 乳ぶさおさへ神秘のとばり そとけりぬここなる花の 紅ぞ濃き いとせめてもゆるがままに もえしめよ斯くぞ 覚ゆる暮れて行く春 春みじかし何に不滅の命ぞと ちからある乳を手にさぐらせぬ 人の子の恋をもとむる唇に 毒ある蜜をわれぬらむ願ひ ある日の事でございます 御釈迦様は極楽の蓮池のふちを 独りでぶらぶら御歩きに なっていらっしゃいました この極楽の蓮池の下は 丁度地獄の底に 当っておりますから 水晶のような水を透き徹して 三途の河や針の山の景色が 丁度覗き眼鏡を見るように はっきりと 見えるのでございます 地獄の底にカンダタ と云う男が一人 蠢いている この男は人を殺したり 悪事を働いた大泥坊 それでもたった一つ善い事 蜘蛛を殺さず 助けてやったからでございます 御釈迦様は地獄の容子を 御覧になりながら カンダタには蜘蛛を助けた事が あるのを御思い出しに なりました この男を地獄から 救い出してやろうと 御考えになりました 二人はデッキの手すりに 寄りかかって 蝸牛が背のびをしたように 延びて 海を抱え込んでいる 函館の街を見ていた 蟹の生ッ臭いにおいと 人いきれのする「糞壷」の中に 線香のかおりが 香水か何かのようにただよった 諸君とうとう来た! 長い間長い間俺達は待っていた 半殺しにされながらも 待っていた 今に見ろと しかしとうとう来た 俺達は力を合わせることだ 俺達は仲間を裏切らないことだ 彼奴等如きをモミつぶすは 虫ケラより容易いことだ 「おい地獄さ行ぐんだで!」 「ストライキだ」 何時までも何時までも 人形と紙雛さまとを あひ手にして 飯事ばかりして居たらば 嘸かし嬉しき事ならんを 何時までも何時までも 人形と紙雛さまとを あひ手にして 飯事ばかりして居たらば 嘸かし嬉しき事ならんを ゑゝ厭や厭や 大人に成るは厭やな事 何故このやうに年をば取る 最う七月十月 一年も以前へ帰りたい 汚れつちまつた悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れつちまつた悲しみに 今日も風さへ吹きすぎる 東海の小島の磯の白砂に われ泣きぬれて 蟹とたはむる いのちなき砂のかなしさよ さらさらと 握れば指のあひだより落つ こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思ふ 友がみなわれより えらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 友がみなわれより えらく見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻としたしむ 一握の砂 吾輩は猫である 名前はまだ無い 吾輩は猫である 名前はまだ無い ある穏やかな日に大きな猫が 前後不覚に寝ている 彼は純粋の黒猫である 吾輩は猫である 名前はまだ無い 吾輩は猫である 名前はまだ無い 銀河ステーション…… ジョバンニはもう いろいろなことで 胸がいっぱいで なんにも云えずに 博士の前をはなれて 早くお母さんに 牛乳を持って行って お父さんの帰ることを 知らせようと思うと もう一目散に 河原を街の方へ走りました

このアルバムの収録曲

このページをシェア

桑田 佳祐の人気曲

桑田 佳祐
の他の曲も聴いてみよう
AWAで他の曲を聴く
はじめての方限定
1か月無料トライアル実施中!
登録なしですぐに聴ける
アプリでもっと快適に音楽を楽しもう
ダウンロード
フル再生
時間制限なし