まだ僕の左胸に爪を立てたままで 低い嘆きを聞かせ続けるのか 永遠はそんな意味で誓ったわけじゃない 心の底で眠れ dear myモンスター 悲しい映画の序章は必ず 幸せだった昔を描く その場面がいくら美しくても ストーリーは進んでしまう よくある手法さ 光が強いほど 影は輪郭を濃くする そしていつの頃からか 確かな実体を持ち 僕の中に住む 金の鎖で縛って 銀の檻に入れて 鉄の箱で囲い 鍵を掛けた 時という名の毛布で幾重にも包んで 心の底で眠れ dear myモンスター 悲しいメロディを纏った詩は なぜこれほどに響くのだろう? あなたの笑顔を纏った言葉が 耳を塞いでも聞こえる いつもの道も 街が騒がしいほど 孤独の井戸に落ちていく 流行歌が彩った恋人たちと僕を隔てているもの 時計の形を円に決めたのは誰だろう 端と端は決して繋がってない 螺旋は縺れながらも 風にさらわれては不吉なモニュメントを作る それがここさ もしもシナリオの全部を知っていたなら 僕はこんな役を 引き受けなかったのだろうかと あなたに惹かれずいれたかと あなたが残した傷は あなたでしか癒せない だから今も痛みに喘いでる 時という名のガーゼを せめて宛てがうから もう泣かないでくれないか まだ僕の左胸に爪を立てたままで 低い嘆きを聞かせ続けるのか 永遠はそんな意味で誓ったわけじゃない 心の底で眠れ dear myモンスター