並んだ 並んだ 並んだ 泣き止んだ心臓がね 一斉に向かってきたんだね 不安だね 叶った 叶った 叶った 長かった心臓のね 一切の願いも希望もね 蛆虫の囲食膜へ 街の街灯が灯ったら 冴わたる私の前頭葉 痩せ細った白髪の背むしが 笑ってる 笑ってる 鎖に繋がれてもたげた鎌首 畜生め 肋を這いずっていく 美味い汁は決まっていつもの椀に どうなってんだ 鉄槌はまだなのかよ 摩天楼は高く高く 伽藍堂は紅く燃える ビロウドを深く深く貫いた空を 見上げた絶望が 絶望が 響いた銃声が 共鳴して ちぎれて折れた藁に縋りついた 呼び出した悪魔によって成った レジームによって隔ったった 世界へ諍いもなく滑り込んでいく 足りない夜は少しだけ 傷口をまさぐって開いてよ メクラの瞳の奥のアイロニー 覗き見てみれば 眩 眩 眩 眩 眩 輝いて 醒めない夜にありったけ 下方因果によって焦らしてよ 抉り取ったメクラの翡翠 かぶりついて見てみれば 眩 眩 眩 眩 眩 輝いてた 心臓は今夜も閉じこもっている 一心不乱に額突いて救いを 待っている 眩 眩 眩 眩 眩 眩 ほら 夜が明けるわ 足りない夜を満たしてく 狂い咲いた私のメランコリー メクラの濁った瞳 上手に剥いで見てみれば クラクラ クラクラ クラ 瞬いて 醒めない夜が終わったら 傷口を閉じて巻き戻してよ 床に落ちた私の瞳 拾って眺めて見た クラクラ クラクラ クラ 夢を見てた 心臓が扉の前に立っている 銃口を私に向けたまま熱り 立っている クラクラ クラクラ 今 目が覚めるわ
