最後の夜は別々に寝た 聞こえない声で好きだと言った まだできることはあるか 考えていたら寝てしまっていた 君の居なくなった部屋は 何か声が聞こえて来るのさ 君の楽しそうに話す声が 僕の今までの日常を焦がせる 部屋に戻ったら君がいて 今日何食べるとかそんなくだらん 話をする想像ばかりしている あのね 君の隣で見る景色も 君の作る料理も 君と眠る布団の中も 僕しか知らないものであって 欲しかった このまま過ごしていたら いつか君の日常になれるとか 行き場の無くなった 期待をしょうがないで 片付けられずにいる 春になったら二人で暮らそう 今より広くて綺麗な コンロも2口あるような場所で 君のしたいこと叶えたかったな とか言いながらも結局 僕の独り善がりだったんだろうな 先に起きた僕の物音で 目を覚ました君が寝ぼけ半分に おはようってまた二度寝する あの頃ばかり思い出している あのね 君の隣で見る景色も 君の作る料理も 君と眠る布団の中も僕しか 知らないものであって欲しかった このまま過ごしていたらいつか 君の日常になれるとか 行き場の無くなった期待を しょうがないで片付けられずにいる 最後の夜は別々に寝た 聞こえない声で好きだと言った まだできることはあるか 考えていたら寝てしまっていた 君がいなくなって少し 広くなったテーブルの上の ありがとうって書いた手紙と合鍵を 片付けられずにいる