なにもないと思った日常の片隅 春風彩られた 君を目にしたんだ 髪をかきあげては僕に笑いかけた 風に揺れた心が 全て動いた 嗚呼 僕は 今 君のどこらへんにいるのかな 曲がり角すらもないのかな いつか君に伝えたい言葉があるんだ 「夜の底まで月が綺麗ですね」 真夜中の台所 君が佇んでたら どんなふうな話を僕はするかな 嗚呼 僕は 今 君のどこらへんにいるのかな T字路はすぎたとこかな いつか君に伝えたい言葉があるんだ 「夜の底まで月が綺麗ですね」 帰り道に繋いだ 手の手は君のほうから その背中に隠されていたのは 語らぬ 君の全て いつか君と寄り添い 夜を越えいくのさ 漆黒の空には 大きな 月光が 僕らに向けて