明るい光を受けて歩く 冬の街路 足早に 過行く時 人々の流れ 流されてるだけ この道は僕らは遠くに 連れて行くようで 行かないようで どこにも辿り着けず終わりが ふいに訪れるようで 僕達はだんだん年を取り 彩りを失っていくんだ 実る果実のかぐわしい香りも、 甘さも 忘れ 落葉を踏み歩く帰り道 ふと、見上げた空高く か細い木々の小枝が指す方へ まだ、明日があるようで 木枯らしの音に振り向いて 君がいるようで いないけれど 長い冬が終わり、春が来れば 会えるようで 僕達はだんだん年を取り 彩りを失っていくんだ 舞い落ちた夢、願い、 全部消えてなくなる 擦り切れた両手を伸ばして 追い風に立ち向かうんだ 腐りかけた果実も、 やがて土に飲まれ いつか 明るい光を受けて歩く 冬の街路 足早に 過行く時 死と再生のメロディー 聴こえてくるように