僕は町を出たんだ もう嫌になったんだ 千羽鶴を折るように 歩む生活の往来に 朝までファストフードで 知らない人たちの 日本語を聞きながら バックパックを抱いて寝る 夢を見るまで夢を見る バスに乗って行くんだ 窓の外を見つめてた 中央分離帯でガラスの 破片が僕に煌めいた でもどうしようもないんだ この歌が言い逃れに堕ちぬよう 絶対を見つけるまで ひなたぼっこなんてないんだ 何日も何十日も雲のように漂って 辞めやすいバイトを転々として 理由を探してたけど ある人は「無いよ」と言って 見下すように話題を変えて ある人は「有るよ」と言って 白装束に着替えだした 天国のテールライト 天国のテールライトを 追いかける グルーピーとシスターと 老人とロックンローラーと猿 ノックの無いヒッピーの 末路を信じてやまない 猫背のローティーン 町を出るんだ 絶えず飢え渇くんだ 僕らは遠未来の昔話かい 此処はお伽話全て夢かい この頃いつも同じ空を 繰り返し顧みてるのさ それは東にも西にも南にも 北にも無いただ遠い空 ああ何一つ見えちゃいないのに さもありなんと鼓動してるんだ それは時計の針のように 確かにほら確かに 何日も何十日も雲のように漂って 辞めやすいバイトを転々として 理由を探してたけど ある日ある娘と会って また嫌になったんだ それまでの世界にも この歌にも白けてしまって 僕は愛情を知った君を 守りたくなった お金に代えられないもののために お金にへばりついた 僕が戻って行った 諦めと忘却と千羽鶴を 折るように歩む生活の往来に でもこの頃いつも同じ空を 繰り返し顧みてるのさ それは此処にも何処にも無い かといって無いわけでも無い 遠い空 何にも分かっていないのに さもありなんと鼓動してるんだ それは時計の針のように 確かにほら確かに 夢の話全て夢さ あの白い嘘も鐘の音も 誓約もその涙も 夢の話全て夢さ 何もかも在りませんでした ただのファンタジーでした この頃いつも同じ空を 繰り返し顧みてるのさ それは東にも西にも 南にも北にも無いただ遠い空 まだ何一つ見えちゃいないのに さもありなんと鼓動してるんだ それは時計の針のように 確かにほら確かに 夢を見るまで夢を見る