「あっ」という間に思えるけど 点を打った 去年も打った 明後日も打つ はずなんだろうけど つなぐ気なんてない 明日の天気 どうだっていい 昨日の気分引きずったまま 映画を観た 歩いて帰った 誰とも会わず 家に着いた 知らない町でも月は綺麗でした ワイパーに挟まる蝶 厄介な感情 土曜日の給湯室で キスしてた ピントがボケる ボールを投げた 戻ってこなかった 僕はそれでよかったわけで 「あっ」という間のひと夏だった スイカの種 意味もなく並べ 文字にした 気づかれなくても よいのでした 午後の机 すぐに寝た 寝るしかなかった 電話なんて出れなかった 雨の音 ガヴァドンB 媚薬の海でフジツボ集めはしゃいだ メモ帳にへのへのもへ ドクダミの匂い 物語は途中で終わる そんなもんだった 耳に吹く風 灯台下暗し 防波堤 腕組んで歩く 指の隙間 会話埋める砂のような 語呂で合わせた オデッセイのナンバープレート 運転席は君のものでしょ 打ち上げられたボールの消えかけ 苗字 一緒だった 投げっかえさなくてもいいのかも