深夜2時のコンビニエンスストア 蛍光灯だけが僕の太陽 期限切れ間近の弁当に 今日の自分の姿を重ねていた 成功という名の高層ビルを 下から見上げては首が痛む 「選ばれなかった」側の人間だと 誰かが囁く声がする 古いアパートの軋む階段 夢の重さで抜け落ちそうだ 壁の薄さで聞こえる 隣人の生活音だけが 孤独を少し紛らわす 描きかけのキャンバスは埃を被り あの日の情熱はどこへ行った? 理想と現実の時差ボケで 心はいつも眠れない それでも腹は減るんだから 滑稽だよな すり減った魂に鞭を打って また立ち上がる理由を 無理矢理にでも探すんだ 味気ない日々に振りかける 七色のスパイス 涙のしょっぱさも隠し味にして 完璧じゃない僕の人生という 名のフルコースを 今、味わい尽くしてやるんだ たとえ泥水すする 日があったとしても それさえ明日の糧になるさと 笑い飛ばせ ああ、この胸の空腹こそが 僕がまだ諦めていない証明 「いつか」という言葉の麻酔に 甘えていた自分に気づいたんだ 今日という一日をちゃんと 生きること その積み重ねの先にしか 未来などありはしない 雨上がりのアスファルトの匂いが 子供の頃の夏を連れてきた 水たまりに映る歪んだ空を あの頃は綺麗だと信じてた いつからだろう 物事を斜めに見て 心を武装するようになったのは 失くしたものばかり数える夜に もうサヨナラをしなくちゃな Yeah, Check it! 雑踏に紛れて個性を殺し 量産型の幸福に憧れ 何者にもなれない焦燥感 マニュアル通りの人生なんてクソ 喰らえ マイク一本で変える現状 いや、まずは俺自身の心象風景 貧乏でも心は錦を飾る 母ちゃんのくれた「大丈夫」 がお守り どうしようもなく惨めな夜も 電話越しの友の馬鹿笑いが どんな名言よりも沁みるんだ 一人じゃないと思える 人生はたぶん、 寄せ鍋みたいなもんだ 良いも悪いも全部ごちゃ混ぜでいい それぞれの具材が出す出汁が 思いもよらぬ深い味わいになるから 酸いも甘いも噛み分けて 初めてわかる本当の旨味 それが生きるってことなんだろう ああ、不格好な僕の生き様を 神様、アンタも肴に一杯どうだ 誰かにとっての正解が 僕にとっての不正解であるように 幸せの形は人の数だけある 自分の物差しで世界を測るんだ 他人の評価に耳を貸すな 魂の声を聴け 自販機の光に集まる蛾のように 僕らもまた光を求めている それがたとえ偽物の太陽だとしても 今はその暖かさに縋りたい だけどいつか、 自分の力で燃え上がってやるさ 誰かを照らせるほどの炎に そんな青臭い誓いを また夜空の星に立てている Yo, a-ha! 感謝を忘れた獣に成り下がるな 一杯の飯、一枚の布団 当たり前なんてどこにもねえ その事実を骨の髄まで刻み込め ヘイトより愛を、 文句よりユーモアを 振り撒いて歩け このコンクリートジャングル 人生は一回きりのライブ なら最高のパフォーマンスを 見せてやれ ふと見上げた安 アパートのベランダに 小さな花が咲いているのを見つけた こんな場所でも命は芽吹く なら僕だって、まだ 苦虫を噛み潰したような顔で 生きるな どうせなら笑顔で満腹になりたい 喜びも悲しみも全部平らげて ごちそうさまと言えるような 最期がいい 足りないものねだるより、 今あるものを愛してみようか それが幸せへの近道らしい ああ、この一皿に感謝を込めて 明日を生きる力を咀嚼するんだ
