入口を開けたら出口も開けて リボンは絡まずに 結いてはほどけるもので あるようなぼくらでいたいよ ほっぺをつたって海に流れて なみだは乾かずに 掬ってはみつめるもので あるようなぼくらでいたいよ 小さな木を想像する 土の中を想像する いくつも根がつながった 山をみている 花を咲かせたら種を落として みどりは変わり目に ねむっては育てるもので あるようなぼくらでいたいよ 抱きしめられては抱きしめて 思うよりそのままに ひとりとひとりであるように そばにいたいよ 特別じゃない花束じゃない 朝にみたまなざしが 放っている光の中で 育っている わたしのみどり