その手の平の上、そっと差し出した 恋心を捨ててくれたら良いのです 「素直じゃない」なんて とっくに知ってる 優しい貴方と私が嫌いです 明日は会えるのだと期待して もう顔も見たくないと喧嘩して いつしか、いつしか 君の目には映っていなかった その肩幅の中、君に差し出した この体も捨ててしまえたら良いのに まだ憶えていますか 私が好きなキャンディーの 包み紙で作った 小さなラブレターを 君には云えるのだと油断して まだ解り合えるのだと誤解して いままで、いままで 君の耳に届いていなかった その手の平の上、そっと差し出した 恋心を捨ててくれたら良いのです まだ持っていますか 私があげたキャンディーの 包み紙を畳んだ 無言のラブレターを 「所詮片想い」って、 もう気付いていた それでも私は貴方が好きです まだ憶えていますか 私が好きなキャンディーの 包み紙で作った 小さなラブレターを 最初に折ったのは 貴方だという事