ぽたぽたぽた 数多 ぽたぽたぽた また 滲む空 日々の隨に 息を継ぐ 満ちゆくは 水と季節と 君の声 何れもどうせ いま濡れる ぽたぽたぽた 数多 木の葉 光れば ぽたぽたぽた また ひとり ぽたぽたぽた 野良傘 虹かかると思ってた 嗚呼 水の音 刻む歌歌 切りも無し いかないで 今の外へと いかないで 滴り落ちた 雫一粒運んで波紋 隔たりなど朽ちた 気付いて 魔法はもう水溜りの中 自分歪んだのも "悲しいか?わからないな" 堰切ったように泣き出した空 彼方此方 僕たち 街々も飲み込み 一人ぼっちと空っぽ達と ぶらぶらぶら 追想と透明で忽ち満ちていく水槽 ベース 悲しみに濡れていこう そのペース 喜びでに汚れていこう 履かなくなった長靴 ずぶ濡れの猫 "寂しいか?寂しいのかな" 今更 思い出した 傘で跳ねる音 君の口は何か言おうとしてた 紫陽花 好きじゃないんでしょ 空見上げなくなるから ぽたぽたぽた 数多 木の葉 光れば ぽたぽたぽた また ひとり ぽたぽたぽた 野良傘 虹かかると思ってた 奪ったのは 濡れた儘 君が歌うから 歌ったのは 誰かへの 祈り 祈ればほら 空に答え揺蕩い 奪うよまた 奪うよまた 嗚呼 何れもどうせ いま濡れる