白い月夜に消えてった 君が居た 君が好き 少し冷えた空 光隠す雲 いたずらに笑う横顔 ただ見てた 君と夢の中 続く鈴の音と 重なる足音が二つ 響いてた 嗚呼 夜桜も 花火の彩(いろ)も ただぼやけて見えてた 君の小さな 震えた声で 「今日も月が 綺麗だね」 笑う君の瞳(め)に恋をして 幾夜のときを君と過ごして 千の秋をいくつ重ねて 君を想う 秋風に吹かれたのなら 2人冷えぬように寄り添って 白い月夜に照らされて 君と居た 恋をした 彼此描いて他愛で重ねる手と手 今じゃ悠々幽遠と交わらない運命よ どうしたって肩に触れるのは秋の雨 傘を差すかどうか迷うほどの 覚えてるかな 月夜に消えた 「居たい」問いたい いたずらな君はもう視界に居ない あの夜の綻びを繕うように 脳裏 左回る想い きっと春になれば花は咲くさ 沢山の隠さぬ想いこそ落差 今宵の月も これから先も 2人で綺麗と感じたかった 紅の葉も 冬の夜空も ただ霞んで見えてた 「ありがとう」より 「ごめんね」よりも 言えずにいた 「君が好き」 袖を濡らす君の手をとり 幾夜のときを君と過ごして 千の恋をいくつ重ねて 君を想う 秋雨に打たれたのなら 2人一つの傘に入って 暗い闇夜に迷っても 君が居た 君が居た 笑う君の瞳(め)に恋をして ただずっと君だけに 恋をして 千の秋をいくつ重ねて 君を想う 喉を枯らせて叫んでも この気持ちはずっと届かない 白い月夜に消えてった 君が居た 好きでした