誰かの涙を拭えたら それだけでいいと思ってた 夜が街を鳴らして 声のないニュースが流れる 足元の線を越えて 戻る理由を失くす 正しさは遠く 地図にも載らない 選ばなかったはずの道が 足元に残っている 壊さずに済むなら そうしていた それでも歪みは 消えないままだった 誰かの涙を拭えたら それだけでいいと思ってた 守れなかった現実が 今も胸を締めつける 秩序の名の元で 選ばれていく犠牲 きれいな言葉ほど 痛みを置き去りにする 世界を正す為に 間違いを引き受ける 誰かが悪になることで 形が保たれるなら 誰かの涙を拭えたら それだけでいいと思ってた 優しさを選べた夜を 何度も思い出す 救いじゃなくていい 赦されなくていい 声を失くしたままで 進むしかなかったんだ 息を止めて 願いを殺して 壊れる順番を 選んだだけ 誰かの涙を拭えたら それだけでいいと思ってた そんな簡単な願いすら 叶わないと知った 間違いで構わない 独りで抱えていい 夜が明ける前に 僕はこの手を汚す
