哀しみに陽が当れば 銀色に山が輝き始める 淋しさを踏みしめれば さくさくと雪が音を立てます 生きてゆくことは何本もの別れ道 雪に落とした手袋は 鮮やかいろのさよならのようさ 君を追って駆け出すように 白い馬描き出して山が光る 白馬山麓凍てつく 胸に短い夢のつづきがよぎる たそがれに身をさらせば 山小屋に遠くあかりがともるよ 泣き笑いくりかえして 誰かが今日もそっと生きてる *青春の日々は気がつかない落し物 なくしちまったその時に どれほど愛していたかがわかる 僕を拒むあの山肌が 白い馬描き出せば春は近い 白馬山麓雪解け水は 心の中をつたって落ちる (*くりかえし)