この坂を登る散歩道 こもれびと落ち葉と細い流れ 雨の日もたいくつも あの人は愛してた 夢を語り合える人と 楽しげな笑顔と強い声と 苦しみも 涙さえ あの人は愛してた あなたのそばにいて 愛の力を感じた いつも心の中 青空だけをみていた 何げない午後のひととき 訪れる人もなく それぞれに 本を読む 静けさを あの人は愛してた あなたはいつまでも ここにいると信じてた 誰にでも別れが 来ることさえ思わずに こもれびの坂道 今ひとり歩いてみる あふれる哀しみは そっと流れに浮かべて ささやかな時間も 大切にとつぶやいた あなたの想い出は 明日への贈り物ね