午前零時の ざわめく街 ネオンが嘘を 上書きして いるはずもない 影を追って 呼ばれてしまった 名前もない声 息を殺して 歩く舗道 ガラスに映る 知らない表情 「ここに来るな」と 言ったはずなのに そこに立ってた もうひとりの私 奪われてゆく未来 奪ってゆく過去 どっちが正解か 知るはずもなく 問いかけるほど 輪郭は滲んで 答えはいつも 記憶の中で割れる ただ歌うだけ 壊れないように 声を重ねて 今日を繋ぐ 情熱と失望 歓喜の残像 全部抱えたまま 私はここにいる 少年は 輝いた瞳で 世界を疑わず 見つめてた 守るものも 失う意味も まだ知らずに 笑ってた その視線が 胸を刺して 逃げ場もなく 立ち尽くす 「あなたは誰?」 問い返すたび 足元だけが 崩れてく 選ばなかった未来 選び続けた過去 正しさなんて あとからついてくる それでも今 歌っているなら 間違いだけじゃ なかったはずで ただ歌うだけ 理由はいらない 声があるなら まだ終われない 奪われたままの未来 奪ってしまった過去 全部引き連れて 私は進む そんな私は いま どこに いるんだろう……
