小指の先ほどの 道端の花が 雨粒に揺れる 小さく 小さく 心は遠くて ここには見えないのに 雨粒はしめす わたしの存在(かたち)を ココニイルヨと ココニイルヨと 雲はありったけの 涙を抱えこんで 縛られない 自由と孤独の 涙を 流しました 加速を止めない 足音に 振回され すぐ側に揺れる 花にも気付かず ナニヲミテタロウ ナニヲミテタロウ 空に架かる虹に 心を奪われるよう 幸福という あまりにも儚い意味の なまえを呼ぶ 雲はありったけの 涙を抱えこんで 縛られない 自由と孤独の 涙を 流しました