鳥かごみたいな 高い塀に囲まれて 夜空に浮かんだ 憧れに目をやった 流れる明かり聴こえない 小さな吐息 胸の空白に 舞い降りた真実を ふいにして すれ違うはずの 足音が時を裂いて ノイズに混ざった 視線に気が付いた 紅く染み込んだ 呪われた理性でさえも 交わしたサインに抗えなくなって 人混みから 影を潜め 互いの手で 声を奪う 渇く程に 汗を流してみたね 当たり前に満ちた日々は 二度と戻らないと知っても 止められないよ 愛していいかい? 許されなくて でも ほら 惹かれてんだ 言葉にできない 震える想いは 僕らを離さないから ねえ いいかい? 契りを結んで 運命に背を向けても 哀しみの連鎖 救いもなくなって 狼のような牙が 降り注ぐ道で 痛いけど なんか それもアリだなって 傷だらけの街をふたり ずっとずっと彷徨ってても 罪を拭う術は 何処にもないね 明け方タクシーの中で 肩を寄せ合ったまま 眠って 凍えそうだね 愛していいかい? 理屈じゃなくて 心が叫んでるんだ 例え この身を焼かれるときも 貴方を守りたいから 最後まで 離れたくないよ いつまでも そばにいたかったのに もう 瞳とじて 消えそうな夢のほとりで ただ 眠りに落ちてゆくの? まだ終わらないで 壊れそうだよ 愛してるんだ 望まれなくて 世界が 歪んでたって 言葉にできない 震える想いを 貴方に 捧げたいよ 羽を広げて 二人の場所へ 誰にも 触れない 光の渦に 飲まれてゆけば 僕らは 離れないから ねえ いいかい?