暁は雪解けと 刻んだ過去を消した 黄昏に舞いながら 剣閃は響き 意味はなく 理由(わけ)もなく ただ傍にいた様で 何度目の雪なのか それすら忘れて もう当たり前に 預けた背中 愛しさにも似ていた時間(とき)の果て 紅の中 夢をみている 雪原をただ焼き尽くすまで この思い出が嘘でないなら 願いを込めて 白詰草よ今咲き誇れ 虚ろな夢を紅蓮に染めて 君の声と落ちた雫 淡く消えてた 凍てついた感情は日々を重ねる毎(ごと)に 足跡を辿るまま苦しさを増した 今日生きる事が 誰の為かと 答えを探した 唯(ただ)尽(つ)きるまで 枯れない華を胸に宿そう 眠れない夜(よ)が明ける時まで この切なさがたとえ嘘でも 誓いを込めて 名も無い詩(うた)が響く朝には 冷えた心へ明かりを灯し これが罪と抗(あらが)うなら 前へ進めと 季節は巡り 雪は静かに はなむけの様(よ)に世界を埋めて 君の声と靡(なび)く刃文(はもん) 影が揺れて 紅の中 夢をみている 雪原をただ焼き尽くすまで この思い出が嘘でないなら 願いを込めて 白詰草よ今咲き誇れ 虚ろな夢を紅蓮に染めて 君の声が微笑む様(よ)に 淡く消えてた