突然 振り出す雨 ビルの谷間へと あなたの背中を 今 窓から見送ったわ ため息が遠くなれば 哀しみが旅する あの日 スコール 1人 はぐれた 南の小さな島で 戸惑う私に 微笑みかける 褐色の少年がいた 河のような小路で 両手を広げて 楽しそうに何かを 私に話しかけた 不思議ね 言葉の響き 覚えてる 今でも あの日 スコール 逃げられなくて すべて びしょ濡れになった 沈む私に 微笑みかける 裸足の少年がいた そうなの 言葉の意味に 今やっと気づいた あの日 スコール 1人 はぐれた 南の名もない島で 戸惑う私に 微笑みかける 褐色の少年がいた まるで スコール 思ったよりも あっけなく通り過ぎた 哀しみなんて そんなものかも いつしか雨も上がった