気化していた感情を 手繰り寄せてそっと抱いてた もう戻せないことがわかっていても 離せない 吐き足りない言葉の雨が 無口な今日に降り注ぐ 飾り続けた想いでは 届かない 届かない 例えば君にも 着飾って隠す本音 脱がされて見せるのが怖い 取り出せない場所ってどこにも ないのに探してた もうずっと ずっと ずっとこのままが きっと きっと いいんだなって 思って そっと 滲んだ声を ギュッと押し込めて もう 溢れ出す気持ちの波が 渇いた胸を湿らせる こじ開けられ残るものが 何もない 何もないの 漂う術さえ 手も届かないくらい 離れたところに自分がいる 体に残るのは消せない匂いと 痛みだけ 吐き足りない言葉の雨が 飾る嘘を剥がしていく 気付いた これが私なんだ なんてこと今更ね ねぇ君となら歩き続けられるの? 感情の内情までは騙せない 泣けないの 泣けないな ずっとずっと離せない 忘れたい記憶