忘れないように 刻んだはずなのに 疼くこの胸を 抑えられない 閉ざしていた窓を開いて 肺にいっぱいの幸せ取り込んだ 昨夜のこと 間違いじゃないから 素直に欲しかったんだ 耳がじんじんする 痺れるようなこの感覚が 心地いいのよ このままどこまでも 遠くへ流されて旅に出よう 忘れないように 刻んだはずなのに 疼くこの胸の 指令に支配されていくの 傷を撫でれば あの時の痛みが 教えてくれたのに ねえ なんで 繰り返しちゃうの わたしだって子どもじゃないから 酸いも甘いも齧ってきた 熟れたオレンジのライトが 照らす横顔 それだけでいい ぬるいグラスの水 あなたがわたしへと口移す 気持ちいいのよ このまま玩具になって いっそ壊されてしまいたい 愛に飢えている 肌と肌触れ合う 呼吸が惜しいくらい もがく時間が愛おしい 白んでいく空が 隙間から手招く あと少しだけ待って この犯した罪を噛み締めさせて