甘い吐息のように わたしの髪に絡みついた チョコレート、煙草の香り 長い前髪から覗く目が笑うといつも 吸い込まれそうでつい目を逸らした あんな奴のどこが よかったなんて 今となっちゃ思い出も 灰になってしまった 頬を伝う涙 隠すように そっと歩幅をずらす もっと近くに来て 壊れるくらい抱きしめて 好まない香りすらも愛おしくて 朝、目が覚めて 隣に眠る君の髪を撫でて これで最後だって 何も言わず出ていくわたしを 引き止める君はいない < 演奏 > こんなわたしでも よかったなんて 君の優しさも 消えてしまった 開いていく距離 もう君は きっと 振り向かない もっと近くに来て 壊れるくらい抱きしめて 好まない香りすらも愛おしくて 朝、目が覚めて 隣に眠る君の髪を撫でて これで最後だって 何も言わず出ていくわたしを 引き止める 君はいない < 演奏 > 甘い吐息のように わたしの髪に絡みついた チョコレート、君の香り