タイトル名:海猫挽歌 作詞:荒木とよひさ 作曲:浜 圭介 アーティスト名:永井裕子 < ♪ > 窓を開ければ海鳴りが 鉛色した海峡が 日暮れどきには軒先を 鴎が低く飛んでゆく たまにはお店を 休もうか 町へ素顔で 出かけよか あの人帰っちゃ 来ないのに 別れて三年 たったのに <♪間奏あり> 錆びた手摺(てすり)にハンカチを ふたり泣いてたあの映画 いつか帰って来るようで 桜の花が咲く頃に 髪の毛結んで 口紅(べに)さして 店の仕度を 始めよか あの人帰っちゃ 来ないのに 葉書きのひとつも 来ないのに <♪間奏あり> ひとり手酌でぬる燗を 常連(きゃく)も覗かぬ シケた晩(よ)は 涙まじりの舟歌が 想いでばかり連れて来る 今度生れて 来たときは 鴎だったら いいのにね あの人帰っちゃ 来ないのに 会えなきゃ死んだと 同じこと <♪後奏>