いつかの ねぇ 恋のお話をしましょうか 私がまだ醜くて 日影者だったころ あざやかな高原 群生するその花は 誰かの幸せ祈って 手折られて行くの ねぇ一緒に 私もどうですか? 少しばかり 花も色も薄いけれど ああ、誰にも 見向きもされないの 日の当たらぬ谷影でも 懸命に生きてるのに だれか私でもいいと 迎えに来て欲しくて 小さな鈴を鳴らすように 一人歌ってるの 迷いびと? こんな場所に? 一人でどうしたの? 「幸せの花を探しに。 でもちょっと遅かったみたい」 大切な人を想い 幸せを願う時 贈られる花それ自身は 幸せなのでしょうか 「私でよければ。 あなたさえよければ」 あなたは困った顔をして 「また今度」と言った ねぇねぇねぇ 谷間の影に隠れて ねぇねぇねぇ ひっそりお話しましょう ねぇねぇねぇ そしてあなたは私になって ねぇねぇねぇ 永遠に過ごしましょう ねぇねぇねぇ 誘い込んではまた一人 消えた少女は戻らぬまま そしてまた一つ花は咲いて 怪しく揺れるでしょう 枯れることないその花は 不気味の谷間の姫百合と 語られ恐れられいつしか 御伽話になりました 「また今度」を抱きしめて いつまでも待ちましょう
