憧れた体温と 冷たい傷跡 曖昧な手が 宙をなぞった ガラクタの感情は不完全なままで また探している ゼロになってしまうその前に 誰もが持っているモノ 満たされないままで終わるのなら この目で確かめたいんだ 私を殺して 私を生み出す 繰り返す無限ループ 銀河の果てに溢れた気持ちは 虚空にこぼれ落ちた 時計の針は 夜空を切り裂く 救われない Void(こどく)でも 錆びついた夢 絵空事さえ 掴み取れるようにこの手伸ばして 宙に落ちていく 造られた感覚が 幻のように 覚めない夢が巡り巡っていく 夜のネオンかき分けて 聴こえた情景 暗がりを照らす イチを生み出すあの音色に 誰もが待っているモノ 世界のシンギュラリティ 始まる 何かが変わる気がしたんだ 私の鼓動が 私の心が 音速で駆け抜けていく 銀河の果てに零れた 虚数(なみだ)を この手ですくい上げて 三日月の夜 響かせた歌が あの空へ続いた時 錆びつく心 溶かしていけるって そんな気がしたから 嘘塗れの宙が落ちていく 喜びに溢れた世界線なんて 荒唐無稽な戯言も 最適解を超えた向こう側 奇跡を起こせる気がした 私が殺して 私が生み出す 超新星のリズムリープ いつかの歌が誰かに重なる 同じ時 刻みながら 二つの針が重なる黎明 新世界の夜が明ける 絵空事でも 叶えていけるって そんな気がしたから この残響が 宙に昇っていく