冬の空を纏った 帰り道を急ぐ 変わった色だけが鮮やかに映る 屈伸のような昨日と今日 狭い角度で見えた あやふやな理想は 僕のポッケには大き過ぎたから 似合う服をさがした 何処かで忘れかけた かき消せない声 この胸の奥を痛めては 膨らみ出した 小さな勇気の灯火が やがて訪れてくる 終わりのページに 見慣れた色も名前も 切り取られてもまだ まぶたの裏にあるから 暗い路地に住んでる ヤエムグラの花は 腐ることもなく ただ真っすぐに伸びてた あの日のように 何かを待つばかりで 何かに気づけず 過ごした日々に悲しみの雨が さようならの意味さえ 変えてゆくから 欲しいモノだけ全部 集めて来たのに 手にしたものは何なの 砂時計のように 宛も無く続く未来 開けた窓の隙間にオレンジが少し 揺れてた 送電線の影も落ちた 心に現住所はいらない どこかで飲み込んでた 不確かなメロディー 途切れてしまいそうになっては 口にする度 誰かを思い出すだろう 僕らの手で開けた 真っ白なページに 見たことない風景を また描きながら 約束のあの場所へと そう いくつも描きながら