満ち足りた 幸福(しあわせ)なら この世界にはきっと無いもの それでもいつか辿り着くと すがる何か信じていた あの人の弾く声を聴けば あの人の歌を口ずさめば 体にまとわりつく不安は 一つ一つ消えるようで 見せかけだけの夢でもいい 偽りだらけの優しさでいい もう頑張らなくていいのよって 言ってくれないか 振り返るなと立ち止まるなと 歩き続けてこの道の果ては未だに 何一つ見えやしない <♪> 風の色街のにおい 変わり始めるのが怖かった 信号待ちの人の群れに 僕はちゃんと溶け込んでいるかな あの人の見た夢を見れば あの人の 翳(かざ)す太陽(ひ)を仰げば 自分もあの人になれると 一つ一つ真似していた 無責任すぎる愛でもいい 一瞬で消える温もりでいい もう泣いたってかまわないのよって 抱いてくれないか 見えないものを見えると言える 強さがあったなぜか涙があふれても それでも来た道 振り返るなと 立ち止まるなと 歩き続けても この世に果てなどないと 本当はとっくに気付いてたさ