誰かと誰かの触れそうな 手と手の隙間に透けるのは 僕と君との影です 重なり合わずに離れてった 壊れちゃいそうな青空を ただ眺めていました 15の頃に君に会って 鏡のように笑い合った 時々聞こえた胸の音 冗談でいつもかき消した 時にはそれぞれ恋をして たまに夜更けに語り合った 満月の中に思うのは いつだって君でした 誰かと誰かが手に入れた 木もれ日みたいな幸せは 僕が欲しかったすべてです よそ見をしてたら消えていた きっと最後にはなんてなぜか 安心していました 15の頃に君に会って 近づくたび触れたくなった そんなこと言えるはずもなく 強がって背伸びばかりした 大事なものは傷つけずに 早く大人になりたかった 今ならちゃんとわかるのにな 欲しいのは君でした 揺れる青葉は色褪せず 今も胸の中 15の頃に君に会って 少しずつ意味を知った言葉 言いかけてはまた飲み込んで 気付けば大人になっていた あれからいくつも恋をして それなりの愛も手に入れた それでも夢で微笑むのは やっぱり君でした 僕には君でした