陸に上がるという事は必然で又、仕方がなく 別にあのヒナギクの香りなど求めてなくて しかし何かが歪み一人が言った「もっと上の方へ」 咽の破裂音にかまわず叫んだ「もっと光を」 酸化空低く 少しだけ気が滅入る 酸化空近く 耳鳴りがこたえる まだまだ響く 枯れた掌に 映る光模様 かき寄せる腕もなく それを高く上げ 苦笑いで 冷めた体温に灯をつける アカシアの下で 滅ぶ獣達 後に咲く花もなく そして空見上げ そこに在る世界に問う 歳月は余りにも 非情にも 僕を切り裂いて 昔日は時として 皮肉にも 僕を色付けて 酸化空低く 少しだけ気が滅入る 酸化空近く 耳鳴りがこたえる 正しさに 正しさに 正しさに 今、乱されそう