「月が綺麗ですね」 と言うといつも緊張 名著 千円札のせいで 「君は綺麗ですね」 と言える日は妄想 迷走でしょう 口走ってしまいそうだな 泣きそう なんて言ったりして 嘘でして 曇ってばっかいて 大して見えもしない 月も 君の顔も どうして嘘なんて くぐもってる声で だって 愛してる って言ってるみたいで 「息が止まりそうです」 もう比喩じゃないな 心臓出そうで 証明しそうな現状 仕様のない言葉 吐くだけの日常 正常でしょう ねぇ どう映ってる? 「何が欲しい?」 あれが欲しい これが欲しい 君が欲しい なんてね 「何が惜しい?」 過去が惜しい 今が惜しい 君が惜しい いと、おしい なんて言ったりして 嘘でして をかしいねって笑って どうして 消えていくんだ すっと 思い返して 返して 嘘でいいって笑って 大して愛してないのはわかってる どうして 消えていくんだ ずっと 思い返して 返して 嘘でいいって笑って だから 愛してるって言って それは、愛してる って言ってるみたいで