Track by山崎ていじ
山と山とに 抱(い)だかれた 水も清らな ふる里よ か細い肩の 面影が 今も消えずに 俺をよぶ ひとり旅路の 男には 今夜も しみるよ 冷や酒が 今日か明日かと 待ちわびる 祭りも近い ふる里よ 石見神楽(いわみかぐら)に 酔いしれて 誰に見せるか 晴れ姿 明日はあてない 男にも 何故か やさしい 霧雨(きりさめ)よ 雪にうもれた 停車場は なまり なつかし ふる里よ 人の情けが あたたかい 思い浮かぶよ 顔と顔 ゆくえ さだめぬ 男には 今すぐ 逢いたい おふくろよ