春の桜の咲く季節は あなたを思い出すでしょう 月の照らすこの道の先は 何処へと続くでしょう 幾度の戦が過ぎ 幾重と季節が巡り 何度も繰り返していた この日々は終わることを知らぬ あなたの思い描いた 理想はどんな未来 いつかの夢物語 掴むその日まで ともに過ごしたこの地を離れ 歩むは先見えぬ道としても あなたについて行くと決めた 例え険しき道でも ともに眺めたこの景色を 今は一人で感じている 星の降る夜の静けさが そっと私をつつむ 折れない心携え 駆け抜け進む姿を 思わず目で追っている あなたはまるでこの世の光 思い出す桜の季節 あなたと最後の花見 いつかの夢物語 掴むその両の手で やわい風が頬を撫でる 手のひらにはひとつの紅葉 山の赤が秋を告げる 時がまた流れ行く ともに過ごしたあの地を離れ 歩むは先見えぬ道としても あなたの見据えた先の世を 見届け生きていきたい ある春の日々を思い出す 君が代の みゆきの桜 咲きそひて 幾千代かけて ながめあかさむ 「夢のまた夢」 と思えども 過ぎし現の日々
