作成: ハルタダイチ、Shogun Beatz セピア色から闇へと変わる映像 ふとした衝動で訪れる最後 朦朧とする意識へ追い討ちをかける 銃弾の如く貫くフラッシュバック 苦渋に耐えるフリして 希望に縋りつく 「どうして」 の疑問符を一々飲み込み 負い目を感じ、 レンズを遠い目で見つめ 常に追い求めている窮屈なレッテル 得体が知れぬ奴らの期待に応え 馬みたく嘶(いなな)きたいのを堪え 睦まじい様も器用に熟し 嘯(うそぶ)く ファインダー越しでは解らぬ苦悩 苛立ち抱え四方を伺う日々 秘密隠す為、歪さを着飾り 日常をフィルムは淡々と映し出す 万感の思いに一瞥もくれず フレームの中で発するサインを 見逃していたのか、 見過ごしていたのか 聳え立つ建物を見上げ、 ゆっくりと目線をまた下げていく 思い当たる節がわかりさえすれば、 という無意味な一人禅問答 最高の一枚の印象ばかり 追いかけてしまう悲しい性 タイムリミットが急激に早まり、 カウントダウンが加速して ゼロになる前日もあいつはいつもと 変わらずに笑っていた 文字で煽るが言葉は見せない 大衆という名の朱に交わり いざという時、ちゃっかり逃亡 リアルで堂々と演じる真面 狭い世界でHERO気取り 子は苦しみ、大人は知らんふり 理由を聞き入ろうともしない 起きた後騒ぐ、鈍いろくでなし 禁じ手を信じてまた振り翳し これは躾と白々しく言い聞かせる 私怨による癒えぬ傷また疼き 刻一刻と新たな傷を産み出す また誰かを看取り祈るふりして 薄笑い浮かべる色違いな人たち 真っ赤な花弁がじわじわと広がる 咲かしたのは誰だ、誰だ、誰だ 人一倍責任感がありました、 家族想いで周囲から 愛されていました 仕事はできるからね、 この場所には欠かせないから、 あなたにも原因が… みんなやっている、 みんなやっている、 私だけじゃない…何で私だけ… その程度で まさか、あんな事で…遊びだった、 そんなつもりじゃなかった… やり直しができる社会、 そこにあの人はもういない… 畜生め… 忍び寄る種から 不意に咲く華 周囲に湧く馬鹿 不意に咲く華 枯れた後に 不意に咲く華 不意に咲く華 不意に咲く華…