もしも過ぎ去りしあなたに 全て伝えられるのならば それは叶えられないとしても 心の中 準備をしていた 冷夏が続いたせいか今年は なんだか時が進むのが早い 僕は残りの月にする事を 決めて歩くスピードを上げた 赤黄色の金木犀の 香りがしてたまらなくなって 何故か無駄に 胸が騒いでしまう帰り道 期待外れな程 感傷的にはなりきれず 目を閉じるたびに あの日の言葉が消えてゆく いつの間にか地面に映った 影が伸びて解らなくなった 赤黄色の金木犀の 香りがしてたまらなくなって 何故か無駄に 胸が騒いでしまう帰り道