絡む度に解く 落ちる度滲む 揺れて遠のく 輪郭 薄れてく 唇を噛む 暗がりの底 代償ならとうに払ってる けど正直それじゃ足りないってまあ 分かる さよならの数 刻む鏡 滴る血 色褪せた願い 喧騒たる世界のレイヤー 色が無駄に重なって濁る 比べんなよ お前忘れてんじゃないよな 私の切先を 幾星霜 費やして 消えない 炎で 掻きむしって 泣いて 叫んで 日々の全て呪って また醒める 渇ききった瞳に光がまた宿るまで 甘く溶けるような 痛みを纏って 時の中に 閉じ込めるよ 永遠をあげるから 夕立ちが濡らした路傍の石 夜に抗えず反射は止んでいく 染み付いて消えない匂いとか 縫合された落日がくすんで汚れてる 後ろめたさの向こうにだけ私達は 夜明けを見出す もうこれ以上迷わない いや、 迷えないといった方が正しいだろう 次の日が沈む頃 もうあなたはここにはいれない 誰も触れることのない深潭の果てに 崇高なる愛の形 余りに歪 心に巣食う一睡の夢 浅い呼吸で適当な言葉を吐くなよ 最後くらい心の底から 喋ってみろって 聞く素振りくらいはしてやるからさ 汚れた手を眺めてた 夕焼けかまたは朝焼けか よく似たこの色の向こう 誰そ彼が闇を引いてくる 掻きむしって 泣いて 叫んで 日々の全て呪って また醒める 渇ききった瞳に光がまた宿るまで 甘く溶けるような 痛みを纏って 時の中に閉じ込めるよ 永遠をあげるから さよなら