珍しいものにばっか とびついて行くのね そういうとこ好きなのよ わたしもそうだから そうだから 本能が瞳の奥で蠢いている 真っ直ぐ見つめ返し嘘が本当に なってゆくのを肌で確かめる 真赤な夜に時間が溶けてく 泥舟の行き先を忘れて 明日すら惜しくはない2人なら 猥雑な街に成る果実さえも 美味しく味わうことができるの 「持ち込み厳禁ね」暗黙の了解 小指と小指じゃ測れない温度差 幸せが幸せを奪う その時まで 簡単なお遊び 白地図に行き先を記して舵を取る それ 地獄行き 過去最高に狂ったお芝居を 上手にやり遂げてみせるだけ それも平然と 泥舟がゆっくり動き出す 明日すら惜しくはない私なら 猥雑な街に成る果実さえも 美味しく味わうことができるの できるはずなの 珍しいものにばっか とびついて行くのね そういうとこ嫌いなの わたしもそうだから