誰かにあなたが色を塗らすとしても 重なり続く カメレオン 出逢った頃から知ってた いくつも色を持っててさ 狭い部屋に飼い慣らしてた 貼り付けた青空で 振り返る 見えぬ明日を見定めして 誰も知らない涙の跡 雨粒に紛らして 震えていたんだね 次はどこへ? 誰かがたまたま差し出す傘に 逃れて拭った 涙ごと 誰かにあなたが色を濡らすとしても 重なり続く カメレオン 僕の知らないところで 傷つき慰められ 色を変え 僕のもと 戻ってくるの 誰かと咲かせた蕾が 強く寂しく 愛しく抱きしめた 鍵さえ外せない少女の機微には 必要なのか カメレオン 最後には僕のもとへと戻っておいで あぁこれからも側に居よう その色を抱いて眠ろう 僕だけの人になるなら素敵だ 見たくない色さえ 美しい 緑もピンクも赤も黄も白も 迷える彩画 カメレオン