いくら偉くなったてよ 好きな車に乗れたってよ 大豪邸に住んだってよ きっと寒くて凍えそうだよ 人間に褒められたってよ 何の賞を受賞したってよ のら猫達は知らないってよ 手を舐めてここはどこ?ってよ この街に来て僕は 何の縛りもなく歩く 星を眺め 月明かりを背に 頼るものは何もないくせに ああ、ママは何処へ行っちゃった? 父ちゃんは見たことないや(笑) 目が覚めたら僕は独りきり 朝が来るのを待っていた 朝の光が差してきて 僕は旅を始めたんだ 右左を見回したら 世界が広がって怖かったけど 僕もやればやれるもんさ 狭いところも駆け抜けて ああ、いるのなら神様… 次はママといつ会えるのかな… いくら偉くなったてよ 好きな車に乗れたってよ 大豪邸に住んだってよ きっと寒くて凍えそうだよ 人間に褒められたってよ 何の賞受賞したってよ のら猫達は知らないってよ 手を舐めてここはどこ?ってよ いつも魚を見せびらかしてる エプロン姿のおじさんが 僕の頭を3回なでて 珍しく笑ってくれたんだ お魚を期待してみたけど ダンボールと毛布をくれたんだ 暖かくてたまらなくて 気づいたらいっぱい眠ってた… 目が覚めたら 次は僕は知らない 人に連れて行かれて 夏の海みたいな部屋で おなかいっぱい ご飯を食べさせてくれて こんなに優しくされたのは 初めてだから ママを忘れそうになって 泣きながら僕は飛び出した… いくら偉くなったてよ 好きな車に乗れたってよ 大豪邸に住んだってよ きっと寒くて凍えそうだよ 人間に褒められたってよ 何の賞受賞したってよ のら猫達は知らないってよ 手を舐めてここはどこ?ってよ 夕焼け過ぎには 賑わう街明かりも溢れ 朝日の夜も月夜の朝も 目が覚めるまで 結局、僕は今も独りぼっちなのさ もうどれくらい歩いて来たのかさえ わからないけど 夜になったら星を見つめ 朝が来たら歩き出して 優しさと冷たさの間で 今日は何が起こるんだろう… いつものように歩いてたら 突然真っ白になって 空を飛べるようになったんだ そしてママを見つけ出したんだ YEAH!! 僕はなんでこんなにも 幸せすぎるんだ みんなにも この喜びを分けてあげたい そしたらみんなも嬉しいのに… いくら偉くなったてよ 好きな車に乗れたってよ 大豪邸に住んだってよ きっと寒くて凍えそうだよ 人間に褒められたってよ 何の賞受賞したってよ のら猫達は知らないってよ 手を舐めてここはどこ?ってよ