気がつけば カーテンの隙間をぬって 朝の光が君の寝息に解れた ここにいるのに 届かなくなったね ただただ一言、会いたいと 言えず ー人でふかすhi-lite 君のタバコはPianissimo 指先から伸びていく白い糸 夜を分け合って奪い合ってた 真っ暗な闇に二つの火の玉 裸で弱点晒し合っては 互いの濁点ぶつけ合ってた 吐き出した煙を共に吸い込んだら 間接ディープキスになるんだよ なんてさ、肺の底触れ合っても 心の底はわからない 赤い下着が床で燃えていた 愛し合っては灰になってさ 折れたシケモクみたいなニ人が 横たわる 部屋は灰皿の様だ 欲しがって詰め寄った 君の愛をくれよ 駄々を捏ねては手にしたくせに これは本物かと、疑った僕に 果たして愛が解るの? どうしたら 気持ちのカタチが見えるの? 夜の気配で あなたの顔も見えない ここに居るのに 触れてくれないんだね 作り物のまつ毛から 本物の涙が満り落ちた 流れた雫を湯船に溜めて 深く沈んで溺れてしまえたら 思い出の中で眠れるのかな それが出来るなら、 まさにバスロマン 過去を美化して締麗にするのなら 醜いままに側に居たかった 写真を止めてた画鉄の穴に 埋まる事のない隙間を見てた 割れた液品にこそよく似合う 言葉が恋の終わりを知らせた 枕カバーに染み付いた愛は 洗濯を重ね、ベランダに干され 太陽浴びて少しずつ 残酷なまでに溶けていくのです 欲しがって詰め寄った 君の愛をくれよ 駄々を捏ねては手にしたくせに これは本物かと疑った僕に 果たして愛が解るの? あの日僕らが共に火をつけて 空へと登らせた二本の煙は 今でも肩を並べて 漂っているのだろうか? 傷つけ合う以外の方法で 互いの孤独を 分け合えたのだろうか? 地上では離れ 離れになってしまったけれど どうか望んだ夜空に辿り着ける事を 願う