ああまただ 夢を見ていたみたいだ がらんとした静謐を 割らないようにしまい込む 流れ込むまとまらない空気が 教えているんだ あの場所はまだずっと そこにあると くり返し話そうよ たわいのない話を何度でも その目には何が映る 太陽と月の咲く庭で ふと甘い匂い 塞がれた道路で 雲の糸つたい 眠ったままの街を遠ざける 降りしきる涼しげな 氷菓を一粒かじれば はやる心臓をそっと 撫でて落ちた くり返し歌おうよ すり切れた歌を何度でも ほころんで咳一つ 太陽と月の咲く庭で 見知らぬ国で 昔教わった花の姿を 見つけた時少し分かった あの場所の在り処 時計の鳴る音 陽だまりで休んでいた 鳥たちの行方も くり返し話そうよ たわいのない話を何度でも 永遠に今光を舞う 太陽と月の咲く庭で あなたが愛したこの庭で